理事長挨拶


 新年あけましておめでとうございます。

 皆様には新たな希望を持って新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 日頃は、財団の諸事業に対し、特段のご支援、ご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。 

 昨年は、財団設立25周年を機にガバナンス強化の総仕上げの年と位置付け、人材育成をはじめとする抜本的な自己改革を進めてまいりました。

 おかげさまで、会員をはじめ勤労者県民の皆さんのご支援、ご協力で、新たな体制の下で多くの新規事業にも取り組み、新年を迎えることができました。改めて深く感謝を申し上げます。

 さて、2025年の今年は、戦後80年の年に当たります。明治維新から終戦までの80年は『侵略と戦争』の歴史でした。その反省に立った戦後80年は、平和憲法に基づく『基本的人権と民主主義と平和』の時代でした。80年経った今、私たちは大きな岐路を迎えようとしています。

 また、2025年は、国連が定めた2012年に続く2回目の『国際協同組合年』となります。

 私たちは改めて、世界の人々と連帯し、被爆80年!日本被団協のノーベル平和賞の受賞を機に『核なき世界平和』をめざし、世界の全ての国が、核兵器禁止条約に加盟することを求めたいと思います。

 そして、世界各国の協同組合を中心とするSDGsの活動を通じて、“協同が輝く”社会の実現へ向け全力を挙げたいと思います。

当財団にとって2025年度の重点課題は

 当財団として、本年3月に新たなステージを展望した『財団中期ビジョン2030』を策定し、次の重点課題に取り組みます。

(1)「子育て」「子育ち」の新たな支援として、①全中学校での『赤ちゃん授業』の実施、②絵本こども図書室(車)の設置、③学童保育の公設民営による拡充に取り組む。

(2)『アップデート基本構想』の具体化を進め、あわ~ず会員2万人の早期達成をはかる。

(3)マリッサとくしま発足10周年、ハートフルゆめ基金設立10周年、くーぽん丸。開始20周年の記念事業を実施し、事業の更なる拡充をめざす。

(4)外国人と共に多文化共生の徳島へ向けた交流拠点として『つながりカフェ』を開設する。

(5)我が郷土が育んだ、世界の三大聖人の一人であり、4回のノーベル平和賞候補者である“協同組合の父”賀川豊彦の『友愛・互助・平和』の精神に基づき、関係団体の皆さんと共に、戦後(被爆)80年並びに国際協同組合年の記念事業に取り組む。

 などであります。

 私たちは、これらの重点課題に全力で取り組み、財団の基本理念である「人間の尊厳を第一に、働く者の連帯で共助・共生の福祉社会の実現」へ向け、財団の役職員が一丸となって、しっかりと歩んでまいりたいと決意しています。

 新年にあたりまして皆様のご健勝、ご活躍を祈念すると共に、当財団への更なるご支援、ご協力をお願い申し上げ新年のごあいさつといたします。

 2025年1月

公益財団法人徳島県勤労者福祉ネットワーク
理事長 久 積 育 郎

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