理事長挨拶


 新年あけましておめでとうございます。

 皆様には新たな希望を持って新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 日頃は、財団の諸事業に対し、特段のご支援、ご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。
 昨年は、当財団設立25周年の記念すべき年でありました。さまざまな記念事業を実施すると共に、財団の自己改革としてガバナンスの抜本的な強化を進めてまいりました。
 おかげさまで、会員をはじめ勤労者県民の皆さんのご支援、ご協力で、新たな体制の下で多くの新規事業にも取り組み、新年を迎えることができました。改めて深く感謝を申し上げます。
 さて、国連はモンゴル国の提案で、2025年を2回目の『国際協同組合年』とすることを総会決議いたしました。私たちは協同組合・非営利協同セクターの一員として、世界の人々と連帯し、“協同が輝く”社会へ向け全力を挙げたいと思います。

当財団にとって2024年度の重点課題は

(1)急速に進む少子高齢化・人口減少社会において、子育て支援、少子化対策として、
 ①ファミサポ利用補助制度、病児病後児預かりの全県下への拡大
 ②“結婚したい”を応援するマリッサとくしまの更なる事業拡充
 ③赤ちゃんとふれあい“いのちの誕生”と“いのちの大切さ”を体験する『赤ちゃん授業』の県内全中学校での実施
 ④県内全ての『学童保育』での公設民営の実現

(2)あわ~ず徳島の福祉サービスの拡充と会員間交流の推進による2万人会員の早期達成

(3)“どないかせな”と社会貢献にチャレンジするNPO市民団体を支援するハートフルゆめ基金の更なる拡充と、遺贈寄付、休眠預金活用の検討

(4)外国人が日本一活躍する“共生社会の徳島創造”へ向けたユニバーサルカフェ『つながり』の事業拡大

(5)我が郷土が育んだ“協同組合の父”賀川豊彦の顕彰・継承へ向けた賀川豊彦記念・鳴門友愛会との包括的連携協定の締結

などであります。

 今、世界は、ウクライナ、パレスチナの戦争と貧困・差別、環境破壊など混沌とした危機的な情況にあり、日本社会も貧困と格差の拡大、さまざまなガバナンスの崩壊、人々の社会的孤立などの社会病理が大きな課題となっています。
 私たちは、財団設立25周年を経て、新たなスタートを切ることとなります。改めて財団の役職員が全員一丸となって財団のミッションである
 1.我が郷土徳島が生んだ賀川豊彦の「友愛・互助・平和」の精神に基づき
 2.財団の基本理念である「人間の尊厳を第一に、働く者の連帯で共助・共生の福祉社会の実現」へ向け
 3.働く者と家族のライフステージに対応した「いつでも、どこでも、だれでも」が利用できる働く者の総合福祉を推進する を共通の確認として、その実現へ向けしっかりと歩んでまいりたいと決意しています。
 新年にあたりまして皆様のご健勝、ご活躍を祈念すると共に、当財団への更なるご支援、ご協力をお願い申し上げ新年のごあいさつといたします。

 2024年1月

公益財団法人徳島県勤労者福祉ネットワーク
理事長 久 積 育 郎

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