理事長挨拶
新年あけましておめでとうございます。
皆様には新たな希望を持って新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃は当財団の諸事業に対し、特段のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年も、新型コロナウィルス禍が続く中での一年でしたが、財団として「まずは、できることをしっかりやろう」とスタッフ一同で知恵を出し合い、さまざまな事業展開をはかってまいりました。
おかげさまで、会員をはじめ勤労者県民の皆さんのご理解を得て、無事に事業を実施することができました。改めて深く感謝を申し上げます。
当財団にとって2023年度の重点課題は
⑴ 財団設立25周年を節目に、勤労者県民の大きな期待に応える財団へと飛躍するための財団ガバナンスの強化。
⑵ あわ〜ず徳島2万人会員の実現へ向けたアップデート基本構想の具体化。とりわけ公務職場における年度任用職員等の特別加入の実現。
⑶ 徳島市親子ふれあいプラザの運営開始とワンストップによる子育て支援拠点、ファミサポ利用補助制度の全県下への拡大。
⑷ 加速化する超少子化の中、多様な出逢いの場を提供し、“結婚したい”を応援するマリッサとくしまの更なる事業の拡充。
⑸ “どないかせな”と地域課題にチャレンジするNPO市民団体を支援するハートフルゆめ基金、「くーぽん丸。」のアプリ化に続く県民生活応援事業の強化。
⑹ 「共生社会の徳島創造」へ向けたユニバーサルカフェ“つながり”を中心とする諸事業の具体化。
⑺ ヒロシマ被爆アオギリⅡ世の平和祈念植樹の拡大と『世界核兵器禁止条約』への日本の早期署名・批准の実現、 NGOの一員としての国連第2回締約国会議への参加。
などであります。
今世界は、貧困・差別・環境破壊・戦争など混沌とした危機的な情況にあり、日本社会は超少子・高齢化の人口減少社会への急激な移行により、貧困と格差の拡大、人々の社会的孤立などの社会病理が大きな課題となっています。
このような時代にあって私たちは、改めて我が郷土が育んだ社会運動の父 賀川豊彦の「友愛・互助・平和」が求められていると思います。“平和なくして福祉なし”の下、「人々の連帯を軸とした“共助・共生の福祉社会”の実現」へ向け、しっかりと歩んでいきたいと決意しています。
新年にあたりまして、皆様のご健勝、ご活躍を祈念すると共に、当財団への更なるご支援、ご協力をお願い申し上げ、新年のごあいさつといたします。
2023年1月
公益財団法人徳島県勤労者福祉ネットワーク
理事長 久 積 育 郎